不動産ブログ

調査は手抜きせず

Date:2014年4月7日

どんな仕事でもそうでしょうが、
いつも同じことをしていると慣れが出てきます。

不動産の売買ではチェックしないといけないことが
たくさん有ります。


先月決済した物件で、こんなことがありました。


福岡県住宅供給公社が、昔むかしに販売した郊外の住宅団地内、
南・東・西道路に面した3方角地、現行2区画190坪の物件を
当社で購入し、3区画に分筆し売ろうと考えていたところ
なんと南道路には、下水道本管が入っていませんでした。


東道路と西道路には本管が入っているので、
現在の通り2区画で使うには問題は無いのですが、
3区画にしようとすると、
本管引込工事費がかかります。


地型的には4区画にも出来るのですが、
最低敷地面積の制限で、それは不可。


結局、現地が当社から少し距離があることもあり、
打合せなどの手間を考えて、
エンドユーザー売りの当初想定価格より安くなりましたが、
建売業者に転売しました。


しかし不思議です?


数百区画ある団地内の、
中央附近に位置する区画で、
同条件の宅地は他にもいっぱいあるのに
他は当たり前ですが、どの道路にも、
本管が入っているんですよ。

オマケに下水の本管は入っていませんが、
水道の本管は入っています。



当初の団地総事業費は数十億円でしょうから、
ココだけ下水本管省略しても、意味が無く、
経費節約の為ではないだろうと思います。



この区間の工事時期が、
たまたま忘年会や花見のシーズンで、
不要になった工事費が、
当時の関係者の懇親会費に消えたのでしょうか?


はたまた、単純に入れ忘れてしまい、
アスファルト舗装し後で気付いたけれど、
支障がないからと、そのままにしてしまったのか?



ナゾです。と同時に、
どんな物件でも調査はしないといけないよと
あらためて気付かされた物件でした。


こんなこともあるんですねぇ。



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