不動産ブログ

競争相手が居るんです

Date:2014年4月3日

消費税がUPしましたね。

いつも通り書いていた、銀行の振込手数料が上がっていて、
書き直したことで、実感しました。


で、消費税と言えば、先日こんなことがありました。

5年ほど前に当社が仲介したアパートの家主さんが、
消費税アップに伴い入居者の駐車料金をあげて欲しいと
言ってこられました。

家主さんが直接管理しておられるアパートです。

8000円の駐車料金ですから、240円のアップ。

このアパート、築後10年以上経ち、
数室空きが出て次が埋まらない状況です。
家賃設定が相場よりわずかですが高いんですね。


家賃を下げて募集していることを知っているものですから。
言わないほうが良いんじゃないかと思い、
やんわりそのことを言ったのですが、
上げってもらって当然とおっしゃる。

であれば、当社の持ち物でもないし、管理物件でもありませんので、
私がぐずぐず言うこともありません。
入居者にその旨伝えました。



結果、結論から言うと、入居者は退去されました。



今の募集家賃が、自分の部屋より安い事を知っていたけど
引っ越しが面倒だからそのままにしていたのが、
今回の件で引っ越しをとなったそうです。

数日検討させてほしいの返事が、「退去します」でした。


消費税アップの件は取り消すと家主は言ってましたが、
後の祭りですね。


この部屋の募集家賃は数千円下がり、
なおかつしばらくは埋まらないでしょう。


「ほら、言わんこっちゃない。」の見本のようなお話でしたが、
こんなケース、実はたくさんあります。


空きが出て埋まらないのに、自分のマンションがいかに良いマンションかを
説明し、値下げには一切耳を貸そうとしない家主。


周辺相場で貸しに出ているのに、値切ろうとし、
他の希望者に先を越される借主。


同じマンションで同タイプの部屋の成約事例があるのに、
それより高く売れると、根拠なく主張する売主。


購入希望者は自分ひとりだと勘違いし、強烈な値引きを申し出る買主。


みんな他に競争相手が居るんですよ。


世の中、自分の物件だけが貸しに出ている訳じゃないし、
購入希望者は自分だけでもありません。


誰もが判る話のはずですが、これが分からなくなる人も実は多い。


まっ、そういう私も引き合いが多い物件で、売り時を逃したことが
過去何度もありました。


どうして、自分のことになると、冷静に判断できないんでしょうか?


不思議な生き物です、人間。



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