不動産用語集

一括借上

一括借上とは

賃貸住宅を家主から不動産業者が一棟丸ごと借上げすること。
「サブリース」や「借上げ管理」と言う事もあります。



(アムズ代表者の独断による補足と言うか、解説のようなもの)


一括借上、サブリースは賃貸住宅経営をお考えの方には魅力的な制度のようにみえると思います。


特に最近は数十年にわたる長期一括借上、家賃保証をうたう業者も複数居ます。


数十年間家賃を保証してもらえるのであれば、賃貸住宅経営の最大のリスクである
「空室」と「家賃の値下がり」、「家賃滞納」、「入居者のクレーム」が無くなります。


良い事ばかりのようですが、当然デメリットも有ります。


1.数十年間の借上げをうたっていますので、借上賃料は数十年間約束されているように、
勘違いする人もいるかもしれません。(実際、勘違いするようもっていっている?)
が、契約期間中に借主(一括借上業者側)からの
賃料値下げ要求も出来るよう借上契約書に入っています。

又、法的にも賃料値下げを要求出来ます。
ですから、数十年間、同額の家賃保証ではありません。

古くなって借主が、なかなか付かない事態になれば、値下げを要求されます。


2.建物のメンテナンス費用は貸主負担。

一括借上は借主が業者になるだけなので、土地建物の所有者である貸主が
建物のメンテナンス費用を負担します。

それだけではなく借上げ条件として一定期間後の外壁・屋根塗装、給湯器交換などの
建物メンテナンスを業者から要求されます。

そうした工事費は、たいてい無関係の工務店に依頼するより割高なのですが
これらの工事を拒否すると、借上契約の継続を断られることが有ります。



借上賃料の借主側業者からの値下げ要求が認められる以上、
結局、賃貸管理の空室保証と、ほぼ同じ内容ですが、
「長期一括借上げ」との言葉が、長期による保証と誤認させます。


しかし、次に当てはまる方にはメリットがあります。


1.親から無借金でアパート・マンションを相続した。

2.固定資産税や相続税・所得税等の節税が目的で、利益は二の次。


これらの方で賃貸住宅運営をすべて管理会社に任せてしまいたい方は
業者に一括借上してもらう方法もアリです。


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