不動産用語集

ハンコ代

ハンコ代とは、 法的には支払い義務が無いのに、物事を円滑に進めるため、承諾を要する相手に払う少額のお金のことです。


世の中、時と場合にもよりますけど、払う必要のないお金でも、払ったほうが物事の解決が早い場合があります。
例をあげると、こんなものです。

  • 実測売買した土地の隣地地主が、境界の承諾印をどうしても押さない時に支払う。
  • 宅地開発の時に、水利組合に排水承諾料として支払う。
     (本当にその金が、まるまる組合に入ってるかどうかは別)
  • ローン支払い困難者の任意売却で、競売にかけると取り分が無くなる、後順位抵当権者に支払う。

などなどなど。

判付き代や印鑑代と言うこともあり、支払う金額はその事柄、相手によって、数万円からウン十万円でばらばらですが、「これだけ払うから、この書類にハンコついて下さいよ。」で支払うお金ですね。

そういえば、昔の不動産業者の中には、自分のところで分譲した土地の接道部分を自社名義で買主に移転せず残しておいて、ハンコ代取ったり、水道名義を自社にしておいて、名義変更の承諾書に印鑑押す時に、ハンコ代取ったりしている業者がいましたね。

自社分譲地を売って儲けて、更にハンコ代まで取るなんて、今から考えると悪徳不動産屋そのものですね。


もっとも、そうした業者の大半は、すでにつぶれてます。

「天網恢恢、粗にしてもらさず」かな?

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