このところ「不動産は今が買い時ですか?」って
質問が多いので、先日も取り上げたんですが、
まだその質問されるんで、今回はちょっと詳しく
私なりの意見を。
「不動産は今が買い時か、否か?」
その答えは、
間取りやグレード、地区などにこだわりが無い人は、
まだ様子見で正解。
若干だと思いますが、もうちょっと価格下がります。
反対に、希望の地区があったり、「あんまり安っぽい家はイヤ」とか
「間取りはこんなの。」みたいな希望を持っている人なら、
絶対に今、動くべきです。
前回バブル崩壊した後、不動産の価格下がりましたよね。
この時、比較的早く動いて購入した人と、まだまだ底じゃないと
粘った「じっくり派」の人が居ました。
それで、この「じっくり派」の中で、底値で買えた人は、私のお客さんでは約半分でした。
残りの半分の人たちは、結局、底値では買えてません。
なぜ?
例を挙げて説明しましょう。
その人たちの多くが、このパターンです。
例えば今あなたが、しばらく前から
新築マンション検討しているとします。
週末、各モデルルーム見て回ってます。
そこで、グレードも間取りも立地もいい。
ついに気に入ったマンションありました。(ヤッタ!!)
心が購入に大きく動いたのですが、ココで、マンションによっては、
この客は買うとみた営業マンから、大幅な値引きを提示されることがあります。
(全部が全部ではありませんよ、念のため。)
ここで購入すると、あなたもマンション会社もハッピー・ハッピーで終わるのですが、
あなたは考えます。
「少し前までなら、値引きなんかしなくても売れたであろう物件が
ここまで安くなるんだったら、もうちょっと待っとけば、
もっと不動産安くなるのでは。まだ景気は底じゃなさそうだし・・・。」
で、そこからしばらく様子見でお休みして、
今が景気の底かな?っと思った頃から、
又、マンション見て回ります。
ところがマンション見ても見ても、どうも気に入る物件が無い。
どのマンションも部屋が狭かったり、安っぽかったり、
日当りが悪かったり、便利が悪かったり。
なぜこんなことになるのか?
ちょっと解説しましょう。
今、在庫処分で各社、必死で売ってますよね。
それで買う人にとってはいい買物ができる訳ですが、
この在庫を売り切った後、マンション業者しばらくは、
よほど自信がある物件でしか、分譲を始めません。
次回分譲予定の土地を前もって購入してますが、
売上げの予測が立たず、建てていくら損するか、
分からないくらいなら、
土地だけ売って損した方がまだマシだと、
土地を手放してます。
新規分譲が減って、自然に在庫調整が出来るのですが、
その後に計画するマンションは、販売価格を抑えたマンションになります。
当たり前ですよね、不景気で売値を抑えなければ、売れない訳ですから。
ですから当然仕入れる土地も、買い叩ける土地。
日当りが悪い、駅から遠い、近くにスーパーが無い。
優良な土地はこんな時でも競争になりますから、購入価格が高くなります。
何らかの理由で売れず、これでもかと買い叩ける土地を仕入れ、
これに間取りを狭くして、今までより設備を落とした、
いわゆる「不景気対策マンション」を建てる。
また、確実に売れる自信のあるものしか売り出しませんから、
供給のペースもダウンして、供給数が減ります。
家電や日用品は買いたい時にいつでも買えます。
しかし、不動産は買いたいと思っても、売主が存在しないと買えません。
買いたい物件が、買いたい時にあるとは限らないんですね。
これが、半分の人達が底値で買えなかった理由です。
例として新築のマンションを挙げましたが、
理屈は新築建売分譲住宅も、土地も同じです。
中古マンション、中古住宅は、売主が個人なので当てはまりませんが、
この時期にあえて売る必要も無い。とりあえず、賃貸にしとこうと言う人も多く居ます。
そんな理由で、今ある在庫がさばけてしまったら、
新たに市場に出てくる物件数は、新築も中古も土地も、
実感としては今までの半分になるはずです。(過去そうでしたから)
価格的にも、新築マンション業者が商売のタネの仕入れた土地を、
売り出すくらいだから、底といえば底に近い。
で、私の結論です。
どこでもいい、どんな建物でも安ければ良ければイイなら、
もう少し待って。
色々希望があるなら、今動いとかないと、
次に希望の物件が出るか分かりませんよ。
それにしても、今の不動産会社、
売らなきゃいけないんで売る。
ただし、売れたら売れたで、次に売るものが無い。
これ当社にも当てはまる公式なんです。
来期どうしたもんでしょう??
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