売主のおじいさんが、明治時代か大正時代から、
住んでいたというお家を、昨年当社で購入しました。
解体すると固定資産税も高くなるので、そのままにしていましたが、
最近は、時にものすごい突風が吹いたりする事があるので、
ご近所に迷惑をかけてもいけないと、
先日解体しました。
このままの状態で、貸地にでもしようかと考えましたが、
すぐお隣が貸地でしばらく借り手がつかずに出ていますので、
あえて競合することも無いと、
売却することにして、測量をお願いし、
本日、官民境界立会・民民境界立会で現地に行ってきました。
この土地、見ても分からないのですが、
暗渠になった水路が宅地内を通っていまして、
前の所有者が水路を取り込んでいる状態です。
が、しかし、区役所のほうでも水路に関する資料がないとの事で、
現地がこの状態なので、境界確定できませんでした。
その後、測量事務所と役所の担当者で、字図では宅内で枝分かれしていながら
実際に現地では片方は廃止されている水路を、
付替えで申請するか、払下げで申請するかの話し合い。ここまでで約40分。
それが終わって、隣地の立会、これは5年ほど前に分筆登記されているので、
すぐ終わると思っていましたが、昔からのいきさつみたいなのを語り始められて
約30分。
元の売主さんからは、お隣の人に境界や進入路の件で、ずいぶんいじめられたような
話しを購入時に聞いていましたが、お隣さんに言わせると、まるで逆です。
不動産屋をやっていると、こんな話はしょっちゅうで、
どっちにも言い分があり、どちらの話しも片方が100%正しいなんて事じゃないことが、
分かってきます。
けっこうね、面白いんですよ、不動産の仕事。