私がこの業界に入った頃は、契約書はB4一枚で、
重要事項説明書も同じくB4一枚でした。
今は契約書はA4が10枚近く、重説に至ってはA4十数ページで、
更に補足資料が、数十ページです。
しかしこれでも、アメリカの不動産契約書に比べれば、全然薄いらしいです。
重説を作っている立場からすると、昔の簡単な重説が懐かしく有り難いですが、
確かに契約書・重説が厚くなるほど、トラブルは減ってきたような気がします。
これは、おおざっぱな取り決めだと、ほとんどの人は自分の都合の良いように、
解釈するからだと思います。(笑)
こういう時はこうする、ああすると、細かいことを書いておけば、
解釈の違いでのトラブルはなくなります。
そうした意味では、契約書の特約事項などは、誰が読んでも
同じにしか解釈出来ないように、より具体的に文章を書いておく必要があると思います。
又、重要事項も細部まで書いて書面に残しておくほど、
売主・買主・仲介業者お互いの身を守ります。
後日お互いの記憶が、自分の都合の良いように書き換えられたとしても、
相手の持っている書面は書き換えられませんから、
主張の激しい人、声が大きい人のほうの主張が通ることが無くなるわけです。
そんな訳ですから、細かいことを打合せをすればするほど、
トラブルは少なくなります。
某お客様、ご理解ください。