不動産ブログ

口約束

Date:2019年7月22日


吉本興行は所属芸人と契約書を交わしていない
らしいですね。


私が不動産業界に入った頃は、簡単な契約書と
重要事項をしただけで、数百万円、数千万円の売買契約をしていました。


たまに隣地の排水管が入ってきているみたいな、イレギュラーな事があって、
念書などを作成しようとしても、お年寄りの不動産業者や、地主さんは、
水くさいと言って口約束で済ませようとする人も多かったです。


念書なんか作らなくても「男○○、言ったことは必ず守る。」というわけです。


しかし、この口約束、私の経験では3割ぐらいはトラブルになり、
うち一割ぐらいは反故にされます。


いざとなると
「そんなつもりで約束したんじゃ無い。」という解釈違い装い型や、
「言った覚えが無い。」のボケたふり型、開き直り型まで登場します。



色々体験し、その都度、冷汗を流しましたが、
口約束は、立場が強いほうが有利なんですよね。


最終的には、力の強いほうに、とぼけられたり、開き直られたら、
お願いする側は、争わずに泣き寝入りするケースが多いのが現実です。



なので、書類の取り交わしや、特約事項の文言には、
日頃からうるさいつもりです。


と、ここまで書いてそう言えば昨日、買付証明書いてもらわずに、
口頭で購入申込受けたことを思い出しました。


他意があり買付を書いてもらわなかったわけじゃなく、
面識があったのでもらわなかったケースです。



口約束でも、
信用おける方が相手の場合で、実行まで時間や費用がたいしてかからないもの、
後日第三者が絡んできた場合に紛争の恐れが無いもの、
についてはOKです。



が、たいして仲も良くないのに、
「俺とアンタの仲じゃない。」みたいなこと言う人が相手なら
書類でキッチリ残します。


口約束ほど怖いものは無いですから。


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